当社のダウンストリームプロセッシングは、長年にわたる分離・精製の技術を生かし、限外ろ過システムをはじめとし、多彩なバリエーションを揃えて、より効率の高いシステムの供給を行っております。
タンジャンシャルフローろ過方式(TFF)の用途が広がり、限外ろ過(UF)および精密ろ過膜(MF)の特性と信頼性への要求が多様化しています。
そのためメルクミリポアTFF製品には、あらゆる要求に対応するため4種類の膜特性と16種類の分画特性を持った限外ろ過膜および精密ろ過膜が用意されています。使用目的に合わせて最適な膜を選定できます。
メルクミポリアTFFシステムは、実験室レベルの小容量から数万リットル以上の大容量生産規模まで適用できるシステムが用意されていますので、処理液量に応じたスケールアップを正確に行うことができます。
特徴
- 膜面積は50c㎡から0.1㎡、0.5㎡、2.5㎡、を基本に、数百㎡までスケールアップの実績があります。
- TFF装置は基本設計から製作、FAT、IQ、OQを行うカスタマイズを行うものをはじめ、メルクポリアの既製品があります。
- 高濃度まで抗体を濃縮するために設計されたペリコン3は世界中で使用されており、他の膜とは差別化できます。
- バリデーションサポートが充実しており、医薬品向けに特化した膜です。
- ミルスクール(無償)や有償のトレーニング、インプラントセミナーなど製薬会社様の要求に対応しています。
用途
バイオ医薬品のダウンストリームで使用する平膜カセット形状の膜で、濃縮、脱塩、またはバッファー交換などが主な用途です。
対象は、モノクロナール抗体、組換え型タンパク、タンパク質溶液、多糖質、ワクチン(ウイルス懸濁液、細菌懸濁液)血液製剤(アルブミン、グロブリン)などです。